なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2008.10.28更新

10月28日  さよならBe Vapp

前にも紹介したジャズバー:Be Vapp がこの日で最後の営業となった。榊原洋子、佳川夏己のボーカルに高橋朝道(Sax),武藤祐志(Gt)といったおなじみのメンバーに加え、数々のミュージシャンが飛び入りで賑やかなライブとなった(ある有名なピアニストも飛び入り演奏)。私も夜の外来終了後、家内や友人とともに顔をだす。またいつもの常連さんのMさん、Iさんなど多くでほとんど満席状態である(といっても15人くらい)。これに対して出演者が約10人という豪華さ(いかにもBe Vappらしい)。数々のJazzの演奏の間も、それぞれの会話がはずむ。ここでは私も含め客もミュージシャンとは友達といっていいくらいの間柄である。最近結婚したばかりの榊原洋子とは食事や呑みにいったりと、子どものいない私たちには娘のような存在である。とにかく楽しいBe Vapp 最後の夜であった。オーナーママ(川口静代)は聴くのが専門で通常歌わないが、この日は最後にジャズ、シャンソンなどを歌った。

このママは私とほぼ同世代で、この店を名古屋の錦(テレビ塔西)に開いてちょうど20年となる。小さな店ながら地元でまだ無名のミュージシャンを働かせながら、育てて(鍛えて)きた。以前紹介したようにこの店から、Keiko Lee(リーケイコ)・司いつこ・森久子そして榊原洋子といったジャズボーカリスト、シャンソンの「かとうえいこ」といった実力派の女性歌手が世にでたのである。高橋朝道君もまだプロになったばかりであるが、年に似合わぬ落ち着いた渋いSaxの演奏はこれからの成長が楽しみである。私は米国留学から帰国した平成3年の夏にこの店に初めて来たので、約17年通ったことになる。国立名古屋病院(現名古屋医療センター)、上飯田第一病院そして現在のクリニックから帰宅の途中にこの店があり、楽しいとき、苦しいときここでの音楽とお酒(フォーローゼス)で癒されたものである。このいろいろな思いでがつまった店がなくなってしまうのは残念なことだが、来年春頃にはまた別の場所でこの店が復活することを願っている。
名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
高橋朝道(Sax)と榊原洋子

名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
店の前で

名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
佳川夏己

名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
榊原洋子と上條隆司・浩子

名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
ほぼ全員集合

名古屋の小児科はなごやかこどもクリニック
オーナーママ(川口静代): 泣いているわけではありません?

投稿者: なごやかこどもクリニック

2008.10.04更新

10月4日   境港と「ゲゲゲの鬼太郎」

 今日は学会最終日。朝から成長、甲状腺、骨代謝などの口演があった。昼のランチョンセミナーは、近く日本でも開始されるSGA児(低出生体重児)に対する成長ホルモン治療についての話であった(国立成育医療センター 堀川玲子先生)。午後からは昨日に続いてポスターセッション。名古屋のT先生が症例報告(思春期早発症を伴ったクラインフェルター症候群)を行った。他にも興味深い症例報告が多かった。
この後会場をあとにして、T先生と境港に向かう。米子駅からJR境線で1時間弱で境港駅に着く。この列車は1両で走り、鬼太郎、ねこ娘などキャラクターの名前を冠した「鬼太郎列車」である。各駅停車で終点の鬼太郎駅(境港駅)まで各駅に妖怪の愛称が付いている。この境港は古くからの港町であるが、あの「水木しげる」の出身地としても知られている。境港駅から「水木しげる記念館」までの商店街が「鬼太郎ロード」(約800m)と呼ばれている。この道沿いに各種妖怪のブロンズ像が並び、私の知らないものも多かった(約133体)。記念館では水木しげるの経歴や多くの作品が展示され、あっという間に時間が過ぎる。太平洋戦争で左手を失った水木氏が戦場でさまよっていたときに、妖怪の「ぬり壁」のため前に進めなかったという話などもあり、戦争の悲惨さも伝わってくる。思った以上に「鬼太郎」を楽しめた。
PM7時発の飛行機に乗るため境港駅から「鬼太郎列車」で空港駅に向かう。ところがなぜか空港駅を乗り過ごしてしまい、次の駅でかろうじて降りる。この無人駅からタクシーを呼べたので、何とか飛行機の出発に間に合った。これは「まだ名古屋に帰るなよ」という妖怪のわざだったか、あるいは我々が単にぼけていただけか?。名古屋へ向かう何名かの小児科医とともに米子空港を時間どおり出発し、約1時間でセントレア空港に無事着陸。内容も豊富な学会で、食事(酒)・観光も楽しめた。いつかこの温泉も豊富な鳥取・島根にゆっくりと訪れたいものだ。この学会の準備をしていただいた神崎教授をはじめ鳥取大学小児科のスタッフの皆さんに感謝したい。
鬼太郎列車(ねずみ男)
鬼太郎列車(ねずみ男)

米子駅
鬼太郎列車(米子駅)

水木しげる記念館
水木しげる記念館

鬼太郎
鬼太郎

投稿者: なごやかこどもクリニック

2008.10.03更新

10月3日  学会2日目

朝から演題発表(口演)を聞く。下垂体、性腺などの興味深い発表が多い。昼のランチョンセミナー(昼食をとりながら講演を聞く)に参加。「男性不妊(性腺機能低下症)のホルモン治療」というかなり専門的な内容であるが、こういった患者さんの診療をしている私にとっては参考になる講演であっつた。その後ポスターによる発表。その後夕方まで各種講演が続く。中でもイスラエルのホッフバーグ教授の小児の成長をヒト以外の動物と比較した講演は、これまでにない観点から成長を捉えたものであり新鮮であった。この後会場近くのホテルで懇親会となる。会長の神崎晋教授の挨拶に続いて賑やかなパーティとなる。ここでもやはり山陰の海の幸が豊富にそろえられていた。

学会にて
学会場にて

投稿者: なごやかこどもクリニック

2008.10.02更新

プロペラ機で米子へ


小児内分泌学会に出席のため中部国際空港(セントレアー)より米子へプロペラ機で飛ぶ。プロペラ機に乗るのは多分これで2回目だと思う。名古屋から出席する小児科医数名と同じ機に乗り込む。心配されていた台風も去り快晴の空を約1時間の飛行でほぼ正午に米子空港に到着。着陸時には機体のゆれがかなりあり、予想していたこととはいえかなりスリリングな飛行であった。バスで会場まで移動する。参加登録を済ますとPM2時過ぎより学会が始まる。今回の会長は私の旧知でもある鳥取大学医学部小児科の神崎晋教授であるが、演題数も多く魅力的なプログラムが組まれている。
山陰地方へは今まで来る機会がなく、今回が初めてとなるため楽しみにしていた。米子は人口約15万人の山陰地方では最大の都市で、商業などの盛んな街で「山陰の大阪」と呼ばれているようだ。夕方名古屋から出席のT先生、I先生と食事に出る。宿泊している「全日空ホテル」からタクシーで数分の繁華街を少し過ぎたところにある「匠(たくみ)」という居酒屋・割烹料理店にはいる。日本海に面した街のため海の幸は多い。山陰といえば松葉蟹だが、まだ時期が早かったようで食べられなかったが、普通の蟹(紅ずわい蟹)が出てきてこれでも十分おいしかった。各種刺身や「のどぐろ」も味は絶品であった。この地方で有名なお酒「諏訪泉:鳥取県八頭郡」があったので注文する。大吟醸「鵬(おおとり)」は米の旨味を残し丸みのある味わいである。私の好みとはやや異なるが、良いお酒であることは間違いない。お酒を飲まないI先生に代わり私とT先生で「鵬」の7合壜を空ける。その後この店の大将に紹介してもらった近くの「寛ぎ」というスナックに3人で移動。ママさん一人でやっているこじんまりした店で、飲んだり、歌ったりと楽しく過ごす。名古屋ではカラオケの置いてあるスナックは少なくなってきたので懐かしい。地元のお客さんが来ていて、米子の話などいろいろ聞かせてもらった。なぜか名古屋の喫茶店の話が出て、ボリューム満点の名古屋の「モーニング」には米子の人は驚いていた(そうそう米子ではあまり喫茶店を見かけないことが話のきっかけだった)。米子の最初の夜はすっかりくつろいでしまった。

紅たらば蟹
紅ずわい蟹
お刺身
山陰の海の幸
大吟醸『鵬』
諏訪泉 大吟醸 「鵬」
スナックにて
スナック「寛ぎ」にて  上條、T先生、I先生

投稿者: なごやかこどもクリニック