なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2008.10.04更新

10月4日   境港と「ゲゲゲの鬼太郎」

 今日は学会最終日。朝から成長、甲状腺、骨代謝などの口演があった。昼のランチョンセミナーは、近く日本でも開始されるSGA児(低出生体重児)に対する成長ホルモン治療についての話であった(国立成育医療センター 堀川玲子先生)。午後からは昨日に続いてポスターセッション。名古屋のT先生が症例報告(思春期早発症を伴ったクラインフェルター症候群)を行った。他にも興味深い症例報告が多かった。
この後会場をあとにして、T先生と境港に向かう。米子駅からJR境線で1時間弱で境港駅に着く。この列車は1両で走り、鬼太郎、ねこ娘などキャラクターの名前を冠した「鬼太郎列車」である。各駅停車で終点の鬼太郎駅(境港駅)まで各駅に妖怪の愛称が付いている。この境港は古くからの港町であるが、あの「水木しげる」の出身地としても知られている。境港駅から「水木しげる記念館」までの商店街が「鬼太郎ロード」(約800m)と呼ばれている。この道沿いに各種妖怪のブロンズ像が並び、私の知らないものも多かった(約133体)。記念館では水木しげるの経歴や多くの作品が展示され、あっという間に時間が過ぎる。太平洋戦争で左手を失った水木氏が戦場でさまよっていたときに、妖怪の「ぬり壁」のため前に進めなかったという話などもあり、戦争の悲惨さも伝わってくる。思った以上に「鬼太郎」を楽しめた。
PM7時発の飛行機に乗るため境港駅から「鬼太郎列車」で空港駅に向かう。ところがなぜか空港駅を乗り過ごしてしまい、次の駅でかろうじて降りる。この無人駅からタクシーを呼べたので、何とか飛行機の出発に間に合った。これは「まだ名古屋に帰るなよ」という妖怪のわざだったか、あるいは我々が単にぼけていただけか?。名古屋へ向かう何名かの小児科医とともに米子空港を時間どおり出発し、約1時間でセントレア空港に無事着陸。内容も豊富な学会で、食事(酒)・観光も楽しめた。いつかこの温泉も豊富な鳥取・島根にゆっくりと訪れたいものだ。この学会の準備をしていただいた神崎教授をはじめ鳥取大学小児科のスタッフの皆さんに感謝したい。
鬼太郎列車(ねずみ男)
鬼太郎列車(ねずみ男)

米子駅
鬼太郎列車(米子駅)

水木しげる記念館
水木しげる記念館

鬼太郎
鬼太郎

投稿者: なごやかこどもクリニック