なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2009.09.30更新

9月30日(水) 東京女子医大

明日より宇都宮で小児内分泌学会があるため、午前中の診療を済ませ午後より東京に向かう。以前より東京女子医大の小児科の勉強会で何か話しをとの依頼があったため、今回女子医大を始めて訪れる。東京女子医大といえば吉岡弥生女史により設立された歴史の古い伝統の有る日本を代表する医学部である。東京駅からタクシーで新宿へ約30分ほどで到着。内分泌センター、糖尿病センター、循環器センターなどの建物が立ち並ぶ大きな病院群である。これらのセンターとは道を挟んで反対側にある1号館という建物にはいる。少し古いが風格のあるこの建物はかつて外来や病棟などとして使われていたようだ(東京駅を設計した技術者によるとのことだった)。今回私を呼んでいただいた小児科の準教授(助教授)の永木茂先生が迎えてくれた。永木先生とは学会や研究会などでよくお会いする仲である(その縁で今回呼んでいただいた)。

この建物の2階の一室に約25人ほどの小児科の先生方(医局員)が集まり、そこで私が米国留学中と帰国後に行った「成長ホルモン遺伝子の解析」についてお話させていただいた。今から10年以上も前の仕事で恐縮ではあったが、これらの研究の歴史的な背景などを説明させていただいた。当然のことながらここでは女性医師が多く、約1時簡にわたる私の話を聞いていただいた。私の拙い話がこれら若手の先生方の臨床の場で多少でも参考になれば幸いである。

この後、永木先生や関係者とで食事に向かう。赤坂にある沖縄料理の専門店で料理と泡盛などを堪能する。創始者の吉岡弥生先生が静岡県掛川市(大東町)の出身で、看護学部がこちらにあることなどが話題となる。掛川は私ども夫婦で時々訪れる町で、意外なところで女子医大との縁があったことを知る。貴重な体験をさせていただいた永木先生に感謝しつつ、東京駅近くのホテルに戻る。


東京女子医大 1号館


東京女子医大小児科の皆さんと


永木先生とともに食事

投稿者: なごやかこどもクリニック

2009.09.13更新

9月13日(日) さんぷる工房

朝食を済ませて車で「郡上八幡城」まで行く。高台にあるこの城からは長良川とその支流の吉田川とのあいだの盆地にある郡上の町が一望できる。昨日と違い今日は晴天で心地よい。この城は1559年に遠藤盛数(初代城主)が八幡山に築いたもので、郡上は城下町であったことを知る。また大河ドラマでも話題となった山内一豊の妻として知られる千代がこの地の出身で盛数の娘である(違うという説もあるようだが)ことがその肖像画(見性院)とともに城内に展示されていた。

このお城を後にし、I君夫妻お勧めの蕎麦を食べたあと街中を歩く。さすがに水が豊富で、「宗祇水」と呼ばれる日本の名水に選ばれているところで水を飲む。評判どおり透明感があり少し味わいのある水であった(ミネラルが豊富なためか)。食堂などにある精巧な「食品サンプル」発祥の地がこの町で、「さんぷる工房(岩崎グループ)」では体験コーナーがありサンプル作りが楽しめるようになっている。我々は体験はしなかったが、いくつかの果物やお菓子などのサンプル(携帯ストラップなど)を購入。私も高校生の姪へのお土産に「さくらんぼ」と「苺」のストラップを買う。この町にはそれほど大きな建物(ビルなど)もなく、古き良き日本のたたずまいを残している。もちろん大きなお寺はいくつかあるが。お寺といえば私たちが訪ねた「慈恩護国禅寺」の庭(日本庭園)はとても静かで美しく、京都の苔寺や龍安寺の石庭を思わせる。八幡城主の遠藤氏、金森氏ゆかりの寺とのことだ。

郡上八幡は人口約4万5千という小さな町だが、このような町が日本にもまだ残っていることがうれしいことである(我々旅行者と違って、ここで暮らす人にはそれなりの問題もあるかもしれないが)。有名な「郡上踊り」のシーズンのあとであったので比較的宿などもすいていた。秋には紅葉が美しいようで、ぜひそのころにも訪れてみたいものだ。


宿の朝食: 山菜と朴歯味 噌


郡上八幡城: この城は再建された ものである


慈恩護国寺の庭園


街中を流れるきれいな水


さんぷる工房の携帯ストラップ:  レモン、さくらんぼ、いちご

投稿者: なごやかこどもクリニック

2009.09.12更新

9月12日(土)  郡上鮎

中学、高校時代の同級生のI君夫妻とK君、私たち夫婦の5人で郡上を訪れる。緑と水にあふれるこの町は一度行きたいと思っていたのだが、今回やっと実現した。私達はクリニックの外来終了後、PM2時ころ名古屋を車で出発し、東海北陸自動車道の郡上八幡ICを降りる。名古屋から約1時間半で本日の宿「吉田屋」に到着。蒲郡を出発したI夫妻と岡崎で合流したK君もほぼ同時に宿に到着。
この「吉田屋」という料理旅館は歴史のある宿で、あの食通で有名な「北大路魯山人」や数々の文化人が訪れたようである。郡上を何度も訪れているI君が予約をしてくれた。私たちが通されたのも趣のあるしっとりとした和風の部屋で、中庭の緑が小雨にぬれて美しい。温泉ではないが、きれいな水を沸かした風呂を浴びたあと夕食となる。いよいよ今回の旅の最大の目的である「郡上鮎」の登場。天然の鮎というと小ぶりというイメージが強かったのだが、かなりの大きさである。さっぱりとしていながら鮎独特の香りが何ともいえない。この他にも味噌で味わう鮎や、刺身など鮎尽くしの料理を堪能する。「吉田屋」の鮎は友釣りでとれる地元でも最高のものである。たまたま先週東海テレビで、郡上に残る最後の鮎釣り名人が紹介されていた。この名人が釣る天然鮎がこの旅館に納められるようである。この鮎尽くしにすっかり満足した私は、いつもより早めに眠りにつく。


郡上鮎(天然鮎)


私たちが泊まった部屋の紹介写真


私たちが泊まった部屋と庭

投稿者: なごやかこどもクリニック