7月17日(日) 台湾最終日:台湾大学を訪問
今日が台湾旅行最後の日。地下鉄(MRT)で「公館駅」から歩いて「国立台湾大学」を訪れる。この大学は日本統治下の1928年に「台北帝国大学」として開設されたとのことだ。戦前に立てられた古い校舎が今も使われており、日本の古い大学を思わせる懐かしい感じである。正門から奥の図書館と時計台までは椰子並木で、さすが南国台湾である。日曜日なので学生の姿はまばらであったが、この国の最高学府の重厚さを感じさせる。構内を歩いていたら地元の人に中国語で話しかけられた。中国語のできない私は何も返事できなかったのだが、どうやら台湾人と間違われたようだ。この大学の近くにある台湾茶を飲ませる喫茶店(茶芸館というらしい)にはいる。非常に多くのお茶のメニューがあった。この後ホテルに戻り、また旅行社の「レクサス」で空港まで送ってもらう。台北から中部国際空港(セントレア)について機内から出ると、暑さと湿気は台湾以上であった。改めて名古屋の蒸し暑さを認識する。今回の旅行で日本と台湾の歴史的、経済的、文化的関係を肌で感じることができた。日清戦争のあと(1895年より)台湾は日本に統治されたが、この時代に鉄道などインフも整備され今日の発展の基礎となっている。台湾は日本にとって植民地ではあったが、日本の政策は比較的現地に寛容であったようだ。治水などに功績のあった日本人技術者の墓に多くの地元の人々が花をそえたりしている。年配の人たち(80歳以上)の多くは日本語を話し、親日的なようだ。一方若い人たちはそのようなことはないが、日本の音楽やアニメは大好きなようだ。中国とはこれからいろいろな点で競合あるいは敵対する可能性のある日本は、親日的な台湾との交流を盛んにしていくことが必要ではないだろうか(もちろん日中友好も重要であるが)。また台湾ではどこへ行っても若者の比率が多いと感じた。こういった台湾の若者が日本に留学して、いろいろなことを学べるようになると理想的である(実際には欧米への留学が多いようだ)。
台湾大学の正門
大学の椰子並木
大学の図書館
大学の近くにある「茶芸館」