9月19日(月) 東大寺と興福寺
朝宿を出てまず東大寺に行く。東大寺は西暦752年に聖武天皇により建立された寺で、世界遺産にも登録され奈良を訪れる人がほぼ確実にお参りするお寺であろう。大仏像はさすがに巨大だが、子どもの時に見たときはもっと大きく感じたような気がする。創建1300年を迎える藤原氏の氏寺である興福寺(飛鳥藤原京より移築)も世界遺産に登録され、やはり多くの人が訪れている。中でも「阿修羅像」には人だかりができていて、大変な人気である。意外と小さい阿修羅像は漆作りということだったが、憂いを帯びた少年のような表情の像は1300年も前のものとは思えないほどだ。藤原氏の氏神である春日大社は初めて参拝したが、さすがに木々に囲まれた神々しさは厳粛な雰囲気を醸し出している。このあと酒蔵の「春鹿」を訪ねる。このあたりは「奈良町」という地区でお寺や格子戸の民家が立ち並び趣のあるところである。「元福寺:がんこうじ」という南都七大寺の一つを参拝する。飛鳥から移された寺が発祥というとんでもない歴史を持つこの寺も、平成10年に世界文化遺産に登録されたとのことである。酒蔵はこの元興寺から歩いて数分のところにある。明治17年に開かれたこの蔵(今西清兵衛商店)へは今回初めて来たが、いろいろな種類の酒が醸造されている。玄関を入り蔵のなかで早速「きき酒」をする。有料(400円)であるが5種類のこの蔵の酒を味わえる。このうち純米吟醸生の「ひやおろし」とにごり酒(シャンパンのような味がすばらしい)を購入する。お寺参りのあと酒を楽しむというのはやや「ばちあたり」かもしれないが(これくらいは許されますよね。般若湯ともいわれるくらいだから)。
夕方近鉄奈良駅から帰りの高速バスに乗る。台風が近づき途中から雨が激しくなってきたが、程よい「酔い」であっという間に名古屋に到着した。高速バスを利用すれば名古屋ー奈良は比較的簡単に行き来できることを今回体験した。また近いうちに訪れたいと思う(お寺と日本酒ツアー?)。それからあの明石家さんまが小学校時代を奈良で過ごしたことを地元の人から聞いた。
東大寺と興福寺
鹿と戯れる?
春鹿の酒蔵(今西清兵衛商店)
蔵の中で利き酒: もう一杯!
春鹿 冷やおろし
元興寺(がんごうじ)