味噌串かつとジャズ:jazz inn LOVELY
前回このブログで紹介した榊原洋子のライブが栄のLOVELYであったので私と家内、友人2人の計4人で出かける。この店は混んでいることが多いのだが、この日は適度な混み具合。PM8時過ぎよりライブが始まる。メンバーは彼女との共演も多いピアノの後藤浩二さんと、ベースの島田剛君だ。後藤さんはその風貌とは似つかぬ(失礼)流麗なピアノ演奏で名古屋東海地区では最も評価されているピアニストの一人であると思う(南山大学出身)。島田君は安定したベースでは定評がある(以前クリニックで洋子ちゃんと共に演奏してもらった)。彼女はjazzの古いナンバーから新しいものまで、いつものように堂々と歌いあげる。この日はRay Charlesの曲を何曲か歌う。Ray Charles(1930-2004)はアメリカを代表するといってもいいピアニスト、作曲家、歌手として知られ、jazz以外にblues, country, soulなどあらゆるジャンルで活躍した音楽家である。「Georgia On My Mind」「Hit the Road Jack」などが日本でも有名である。洋子ちゃんが歌う「Georgia On My Mind」はなかなかのもので、日本の女性ボーカリストでこれだけの声量で歌える人は他にいないだろうと思う(アメリカの黒人女性ボーカリストならありうる)。アメリカ南部(テネシー)に2年住んでいた私たちには特に懐かしい曲である。2人の友人はLOVELYは初めてで彼女の歌も店にも感激してくれたようである。2回のライブのあと洋子ちゃんと我々で歓談(というか一緒に呑む)。皆で楽しんだ後店をでたらもう深夜0時近くだった。さてLOVELYだが、名古屋でjazzを好きな人なら知らないひとはいないくらいの店だが、簡単に紹介しておこう。オーナーの河合勝彦さんによって1970年にジャズ喫茶として栄ウオーク街(かつての女子大小路)に誕生した。1976年に現在の東桜に移転し、ライブを中心とした店として活動を開始した。当時名古屋にもjazzのライブをする店は少なく、渡辺貞夫、日野皓正、山下洋輔いった錚々たる人たちや、海外からのミュージシャンの演奏も行っていたようである。現在は地元のミュージシャンを中心にライブを行っているが、ここからスタートして全国的に名を知られるようになった人も少なくない。やはり前回このブログで紹介したKeikoLee(リーケイコ)もその一人である。すぐ近くに「串かつラブリー」があり、演奏前に立ち寄るのも楽しみである(この日は込んでいて入れなかったが)。「味噌串かつとJazz」名古屋らしくていいではないか!
左:jazz inn Lovely 名古屋市東区東桜1-10-15 TEL052-951-6085
NHKビルより北へ桜通りに向かって徒歩1-2分
右:榊原洋子 LOVELYの前で
後藤浩二(ピアノ) 島田剛(ベース)
客席
歌う榊原洋子
ピアノの前の榊原洋子