なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2009.07.18更新

7月18日(土) 秘湯福地温泉(奥飛騨温泉郷)

  昨日に続き天候は今一つだが、朝宿を出て昼まで高山市内を歩く。高山へは何回も来ていて主なところは訪れているので、今回は「高山昭和館」という比較的地味な場所に立ち寄る。街中の一角にあるこの博物館は思ったより規模が大きく、昭和30年代の町並みが再現されている。電気屋、美容室、交番から学校の教室まで再現されている。ちょうど私が小学校低学年のころにあたり、懐かしいものがいくつかあった。中の映画館で「東京オリンピック」までの経過が白黒の映画で上映されていた。オリンピックに向けて急速に東京の街が開発されていく様子がよくわかる。そういえば私も小学校の体育館で「東京オリンピック」を皆と一緒に見たのを思い出す。昭和館から高山駅へ行く途中にある「飛騨国分寺」という古いお寺に立ち寄る。樹齢1200年を越すというみごとな巨木があった。偶然だが、この日の宵に中国出身で今は名古屋を中心に活動している「張濱」という私の知り合いの二胡奏者がこの寺の境内でコンサートを行うことを知る。私たちは昼から「平湯」方面へ移動するため参加できないが、張さんが活躍しているのはうれしいことだ。

高山駅からバスで平湯へ向かう。平湯から新穂高温泉行きのバスに乗り換える。「福地温泉下」というバス停で降りると、今日の宿泊先である「湯元 長座」が目の前にある。山の斜面を利用したとても大きな宿で、面積は数千坪あるとのことだ。入り口から帳場までかなりの距離を歩く。どの建物も古い味わいのあるもので、梁などは非常に太く黒光りしている。私たちの泊まった部屋にも「囲炉裏」があり、広々として快適である。温泉は部屋からかなり歩いたところにあるが、浴槽は檜ばりで、お湯も大変良い。部屋からも温泉からも回りは美しい緑の自然がみられ、大自然の中にいるという感じになる。夕食も飛騨牛や地元の食材でおいしい料理を囲炉裏であぶりながら楽しむ(もちろん地酒も)。この食事中に宿のご主人が挨拶にみえる。この福地(ふくじ)温泉は歴史は古い(平安時代ころより)のだが温泉宿ができたのは比較的新しく、このご主人も元は農家だったのが40年くらい前にこの宿を作ったとのことであった。古い豪農の館を移築してできたのがこの「湯元 長座」である。この宿は一部温泉好きの間では有名で人気があり、「日本の秘湯」として登録されている。この夜は自然に包まれるようによく眠れた。


「高山昭和館」 診療所


「高山昭和館」 当時の学校


「高山昭和館」 昭和横丁


「高山昭和館」 駄菓子屋


「飛騨国分寺」 三重の塔


「飛騨国分寺」 大イチョウ :樹齢1200年を超えるといわれている



投稿者: なごやかこどもクリニック