なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2008.11.25更新

11月25日   Farewell party: Be Vapp

Jazz barのBe Vappが10月28日で閉店したことは前回このブログで報告したが、閉店及び20周年記念のお別れPartyが名古屋・東桜のJazz inn LOVELYで開かれた。PM7時からのpartyに少し遅れて私と、家内および友人と参加した。榊原洋子ちゃんの持ち歌ともいえる「New York State of Mind」で華やかなオープニングとなる。引き続いてママ(川口静代)が20年にわたる店の思い出や出演したミュージシャンへの感謝などの挨拶をする。
この日は過去Be Vapp に出演したほとんどの歌手、ミュージシャンの演奏およびパーフォーマンスという贅沢なライブとなった。唯一の例外はKeiko Lee(リー ケイコ)である(彼女はJazz シンガーとして日本のトップレベルとなり、個人で呼べるような存在でなくなった)。
高橋朝道君(Sax)と大野君、ハマちゃんなどの演奏に始まり、スィートキャッツの登場となる。もうベテランといってもいい森久子、司いつ子と若手で伸び盛りの榊原洋子の女性jazzボーカルトリオは現在いろいろなところで活躍しているが、そもそもの発祥の地はBe Vappである。「In the Mood」「Stand by me」や「Isn’t she lovely」などの曲がそれぞれの持ち味で歌われる。この後この日の真打ともいえるシャンソン歌手の加藤えいこが登場。えいこさんはBeVapp に出ていたのはもう10年以上前になる。えいこさんは今日は友情出演となるが、ピアフの「愛の賛歌」と「枯葉」をしっとりと歌ってくれた。このLOVELY でシャンソンが歌われるのは初めてではないだろうか。個人的なことで恐縮だがえいこさんと知り合って17年となる。彼女が私の卒業した高校の後輩ということもあって、家内ともども仲良くしてもらっている。
加藤えいこさんの歌のピアノ伴奏は花田利治である。花田さんといえばジャズピアノのベテランで名古屋では有名な人である。普通ジャズピアニストはシャンソンは弾かないが、花田さんは卒なくこなしていた。花田さんとは別の店で会うことが以前よくあり、そのピアノもさることながら「宇宙」や「経済」さらに「医学」までいろいろな分野に興味と造詣が深く、ピアノ演奏の合間には私とそんな話であっという間に時を過ごすことが多かった。私にとって花田さんは「話し好きのおじさん」という印象が強い(私も十分におじさんであるが)。シャンソンの後は武藤祐志を中心としたメンバーでジャズともロックとも違う、アフリカの民族音楽をアレンジしたいわば「アフリカ音楽」とでもいう楽しい演奏で盛り上がる。「ひとみ」ちゃんのベリーダンスが更に華をそえる。武藤さんの弟子にあたる大野君とハマちゃんもよくBe Vappで演奏してくれた。
西崎佳代子さんも飛び込み出演といっていいだろう。彼女のトランペットと高橋朝道君のサックスの共演はいつもながらいい感じだ。このパーティの終了後、一部の参加者は「LOVELY」の向かいにありやはり河合さんが経営する「ドナ・リー」に移り夜遅くまで思い出話などが続いた。思えば私もこのBe Vappで多くのミュージシャンと出会いそして友達になった。私よりも若い人がほとんどだが、音楽に対するひたむきな姿勢が美しい。昨今若者をめぐっていろいろ問題点もいわれているが、こういった純粋な人たちをみるとまだ日本も捨てたものでないと嬉しくなる。またお客さんどうしも基本的に音楽とお酒が好きという共通点からか比較的仲良くしている。今日は本当に賑やかで楽しく、思い出に残るライブであった。またいつの日か新たな場所で、この仲間で音楽を楽しめることを願いつつ。


「加藤えいこさんと共に」


「スィート キャッツとママ(川口静代)」


「佳川夏己と高橋朝道」


「西崎佳世子(トランペット)と
   高橋朝道(サックス)」


「シャンソンを歌う加藤えいこ」


「スウィート キャッツ:
   榊原洋子、司いつ子、森久子」


「音楽を聴く人たち」


「ピアニスト 花田利治」

投稿者: なごやかこどもクリニック