なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2008.05.16更新

とげ栗蟹

今日は学会初日。学会場の「ホテル青森」
ではいくつかの口演や教育講演などが同時進行している。この中から自分の関係する、あるいは興味あるテーマを選んで聴きに行くわけだが、私はこの日は「副甲状腺機能低下症の病因と病態」と「カルシウム、リン代謝異常症の新知見」を聴いた。クリニックで診療をしているだけだと最新の知識を得ることが難しいが、レベルの高い学会に参加するとその分野での最先端の問題を捉えることができる(専門的な話題ですみません)。

今日も夜は寿司。日本酒好きの私には寿司が最も合うようだ。青森一とも言われる「天ふじ」という寿司屋に、名古屋からのM教授、H助教授そしてドイツからのP教授とともに行く。ドイツ人の教授というといかめしそうな人物を思い浮かべそうだが、私と同じ小児科医であるP教授は見かけも若くみえることもあって、気さくな好青年といった感じだ。評判のとおりネタも新鮮で、大将の腕もピカ一であった。大間とは別の海域でとれたというマグロも極上の味。この次期にこの地方でのみとれる「とげ栗蟹」を初めて食べる。確かに甲羅が「いが栗」のような形をしている。

小ぶりだが身がしまって、こくのある味わいで卵もかなりつまっている。お酒は青森を代表する「田酒」。香り高く、すっきりした「田酒」は私の好きなお酒の一つで名古屋でも手にはいるが、最高ランクの「田酒」で大将が自分用に取り寄せているものを呑ませてもらった。「とげ栗蟹」と「田酒」、これぞ青森の味といったところか。この寿司屋で偶然仙台のH先生ご夫妻と同じカウンターになる。H先生は成長ホルモンの基礎、臨床で東北地方での草分け的存在である。そんなこんなで話もはずみ、楽しい夜だった。ところでこの店は味も一流だが値段も一流であった(東京の一流どころとあまり変わらない)。この店はあのトヨタの豊田章一郎さんが時々みえると聞くと、この値段も何となく納得。いつもは遅くまで呑むのだが、明日は朝一番でM教授が座長でP教授と昨日のO先生がシンポジストとして講演されるので早めに切り上げる(といってもホテルに戻ったのはPM10時を過ぎていたが)。

「天ふじ」の大将

投稿者: なごやかこどもクリニック