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2010.09.20更新

平成22年9月20日(月): 真福寺(しんぷくじ)の竹膳料理

 今日は敬老の日ということもあって私たち夫婦と家内の母と3人で岡崎市にある真福寺を訪れる。岡崎出身の家内はこの寺には子どものころ一度来たということだが、私は初めてである。このお寺は地元では「竹の子寺」と呼ばれ、年中竹膳料理が食べられることで親しまれている。岡崎の中心部より国道248号で北に行き、「岩津天神」よりさらに北東の山沿いにこの寺はある。天台宗に属するこの寺の歴史は古く、推古天皇2年(594年)に物部一族の物部真福の発願により建立されたもので、聖徳太子による建立という伝説もあるようだ。

 昼すぎに訪れて、岡崎の山が見渡せる部屋で早速竹膳料理をいただく。旬の時期とはずれていたためか、人もまばらで静かななかで竹の子のさしみや、てんぷら、竹の子ごはんなどを楽しむ。コースにより刺身や鮎なども出される。久しぶりに竹の子を存分に味わったあと境内を散歩する。この寺のご本尊の薬師如来はその姿を水中から現したことが縁起となり(水体薬師)、その水が病気治癒のご利益があるとされている。特に眼病に効くとされ、この水が目薬として今でも販売されているようである。また1151年の火事の際に、白鳳時代に作成されたと伝わる仏頭も消失をのがれて安置されている(重要文化財)。 

「竹の子料理を食べたい」という単純な発想から訪れた寺であったが、意外に古いこの寺の歴史に興味を覚えた。岡崎という街はその歴史からしてお寺や史跡などが多いことはある意味当然であるが、その中でもこの真福寺は別格といえるであろう。


仁王門 1410年に消失し後、1494年に再興された



参道



多宝塔 :室町時代に建立され、釈迦如来、多宝如来の二仏が安置されてい る。


大師堂: 鎌倉時代中期(1274年)に建立され(重要文化財)、本尊が 祭られている。歴代徳川将軍の位牌も安置されている。


竹膳料理(鮎と刺身は追加注文)

投稿者: なごやかこどもクリニック