院長ブログ

2025.07.09更新

 血中コレステロール値は食事や運動などの生活習慣が原因で高くなることが多いのですが、遺伝が原因で特にLDL(悪玉)コレステロールが高いのが特徴的なのがFHとよばれます。コレステロールは細胞膜にある受容体(レセプター)を介して、細胞内に取り込まれます。このレセプターそのものに異常があるとコレステロールがうまく取り込まれず、血中コレステロール(特にLDL)が高くなります。遺伝形式は主に常染色体優性(顕性)遺伝で、この異常が親から子供そして孫へと伝えられます。
 コレステロール(LDL)は血管内皮に蓄積し動脈硬化を引き起こします。とくにFHの方は若いころから動脈硬化が進むことが分かってています。進行すると、男性では20-40歳代、女性では30-50歳代を中心に狭心症、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を起こす確率が高くなります。
このFHは200-500人に一人の割合で発生し、全国で約30万人以上の患者さんがいるものと推定されています。ただ私の実感としてもう少し多いのではないかと思います。診断基準として、1 LDL コレステロール値が高い(180mg/dl 以上)。2 両親や親族にLDLコレステロール値が高い人、あるいは心臓病の人がいる。などがあります。お子さんのLDL値が高いと診断された場合、ご両親のどちらかがやはりLDL値が高い可能性がります。これを放置すると、心臓や脳の病気を引き起こす確率が高くなるので、できるだけ早期に食事などによる予防や、薬物治療が必要となります。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.07.04更新

 梅雨の時期となりました。梅雨と言えば紫陽花(アジサイ)ですね。これについては、昨年のこの時期にご紹介しました(Vol.49/2024)。百合は5月から8月くらいに開花する、やはりこの時期の花ともいえるのですね。百合というと英語ではリリーというくらいなので欧米原産の花かと思っていたのですが、アジアが主な原産みたいですね。日本では「古事記」にこの花の記載があります。江戸時代後期より栽培されるようになり、ドイツ人医師シーボルトがヨーロツパに持ちこんで栽培されるようになりました。キリスト教の復活祭に「イースターリリー」として飾られるようになりました。これらの百合が日本に逆輸入されて、現在約15の品種があり夏に漏斗状の美しい花を咲かせます。茎が高く、風に揺れる様子から「揺り」というのが語源であるという説があります。
一方で、この花は西洋でも古くから知られ、聖母子像(1477年頃)の背景に描かれています※。西洋でも東洋でもその美しい姿から、純潔や威厳などの高貴さを象徴する花として愛されています。日本でも女の子の名前として「百合子(ゆりこ)」がつけられていますね。女優さんでいうと、「光る君へ」の吉高由里子と「若大将シリーズ」の星由里子(享年74歳)さんくらいですかね。星由里子を知っているのは私と同じかそれ以上の世代になりますかね。
                       

                       2025年6月  院長 上條隆司


※ ヨーロッパの教会母子像などのリリーは「マドンナリリー」と呼ばれているようです。

 

画像:三種類のユリ

ゆりゆりゆり

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.05.16更新

 4月26日土曜日が鬼形先生の私どものクリニックでの最初の診療でした。前日の金曜日の夜、ささやかな歓迎会を開きました。名古屋錦にある「ショウズ宮長」というワインの美味しい店です!私が若いころから30年以上通っています。

スタッフ写真

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.05.14更新

 数年前から多賀谷亜実先生に週1回(毎週火曜午後)の内分泌外来を担当してもらっています。主に低身長、思春期早発症などの診察を行っています。女性医師を希望される女児の患者さんは、多賀谷先生にかかっていただくといいかと思います。また、ターナー症候群のホルモン補充療法などは、名古屋第一日赤(中村日赤)の安藤智子 産婦人科部長(副院長)にお願いしています(隔週の水曜夕方)。安藤先生はターナー症候群を含む、不妊症治療の日本の第一人者です。 これからは、上條、鬼形、多賀谷の小児内分泌チームと産婦人科の安藤先生とで、小児から思春期(一部は成人)までの内分泌疾患の幅広い診療を目指したいと思います。

写真①多賀谷先生

スタッフ写真

写真②安藤先生

スタッフ写真

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.04.30更新

 2025年4月より私と同様に内分泌代謝科(小児科)専門医の鬼形和道先生が、クリニックの診療に加わっていただくことになりました。島根大学医学部を3月末で定年退官され、4月より特任教授(副学長)として同大学小児科に勤務されます。月に1回(原則として第4土曜日)私共の内分泌外来を担当していただきます。鬼形先生は米国のシカゴ大学で世界的な権威の教授のもとで甲状腺ホルモンの研究をされ、日本の小児内分泌ではこの分野での第一人者です。松江から愛知県営(小牧)空港まで約1時間をかけて、名古屋まで来ていただきます。
 鬼形先生とは国内外の学会などでお会いし、30年近い付き合いがあります。学会では研究面だけでなく、そのあとの食事やお酒などでも親しくさせてもらっています。医師として優秀なだけでなく、人間的にも暖かく親しみやすい先生です。これからの私どものクリニックのひとつの柱となっていただけることと期待しています。私もまだまだ頑張って診療を続けますが(少なくてもあと10年くらいは)。                                                                                                                                                                                                       

 onigata

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.02.04更新

 花粉症の原因となるスギ、ヒノキの花粉は、前年の7,8月に作られます。昨年のこの時期は日照時間が長く、降水量が少なかったため、この春の花粉生産量は多いと予想されています。2月のバレンタインの頃より予防内服を始めるといいと言われていますが、今年は少し早めがいいですね。現在副作用の少ない抗アレルギー剤や、点眼液なども開発されています。この対策は5月の大型連休あたりまで続けるといいですね。6月以降は翌年の対策(舌下免疫療法など)を。当クリニックではこの治療は行っていませんので、アレルギー専門クリニックなどにご相談下さい(東海花粉症研究会)。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.01.06更新

 現在当クリニックでは医療事務さんを募集中です。半日を1コマとして週3コマ程度(パート)、あるいは6-7コマ程度(準常勤)の方を募集します。医療事務の経験のない方も歓迎します。時間給は経験などによって異なりますので、お問合せ下さい。年齢制限は特にありませんが、60才未満の方を対象としています。

スタッフ全員(看護師、医療事務、医師)が楽しく、仕事をしています。

スタッフ写真

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.10.16更新

12月2日より現行保険証は発行されなくなり、「マイナ保険証」に切り替わります。ただ現時点でもマイナカードを持たない方もあります。またマイナ保険証には情報量も多く、本人確認ができないことも少なからずあることが報告されています。その場合、その日の医療費は一旦自費で支払っていただくことになります。そんな場合「健康保険証」があれば、本人確認は簡単にできます。
 あまり知られていませんが、12月2日の時点で有効な健康保険証は最大1年間有効です。でも「この有効期限が切れたらその先は?」という疑問があるかと思います。保険料を支払っている国民に対しては申請をすれば「資格確認証」が発行されます。「マイナ保険証」があっても停電や、システム障害などがあれば機能しません。ですので
12月2日以降は「マイナ保険証」と「健康保険証」あるいは「資格確認証」をお持ちになることを強くお勧めいたします。

 ※マイナカードを紛失されると、犯罪などに利用されることがあります。当クリニックではその際の責任はお取りしかねますのでご了承ください。

2024年10月
なごやかこども成長クリニック 院長

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.09.13更新

肺炎球菌ワクチンは乳幼児の感染症を防ぐために重要なワクチンです。私が小児科医として活動を開始した今から35年から40年前には、多くの乳幼児がこの菌による肺炎や髄膜炎で入院していました。特に髄膜炎は重症で、命を落としたり助かっても重い障害を残したりと悲惨な病気でした。1歳前後の乳幼児があっけなく亡くなってしまうというのは親御さんにとっても、とてもつらく悲しい体験でした。
 現在は肺炎球菌ワクチンが広く普及し、そういった重症感染症はほとんどみられなくなりました。今年の10月よりこのワクチンの20価(プレベナー20)が保険適応となり、名古屋市をはじめとする多くの自治体で採用されることになりました。肺炎球菌はたくさんのサブタイプがあるのですが20種類のサブタイプに対応するのがこの20価のワクチンです。この10月から新たにこのワクチンをはじめるお子さんは、この20価で開始します。ただこれまで15価のワクチンで開始したお子さんは、15価を継続します。
 肺炎球菌ワクチンは他のワクチンに比べ注射部位の腫脹や発熱が多い傾向がありますが、熱はあっても1~2日程度です。重要なワクチンですので是非お受け下さい。それとこのワクチンは決められた年齢以内(2か月~6才未満)なら公費負担となります(定期接種)。通常は1才までに3回接種をし、追加接種は12~15か月齢に行います。

プレベナー

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.07.16更新

 梅雨の時期となってきました。「梅雨の花」とも呼ばれる紫陽花(あじさい)がみずみずしいですね。この花は万葉集にも見られるように、日本では古くから愛されていますね。全部で2000種類以上あり、日本を含む東アジアに多いようです。「ガクアジサイ」が原型で、それが変化したものが「ホンアジサイ(てまり咲)」と言われています。日本の弱酸性の土壌で育ったアジサイは青紫色になります。アントシアニンという色素が種々の環境条件により変化したためらしいですね。これに対してヨーロッパなどのアルカリ性の土壌で栽培されると黄色や赤い花となります。

あじさい1

 青紫のアジサイの言葉は「冷淡」とか「無情」ということで、その色が与える印象から来るようです。それでも日本では長く愛でられる花であることは間違いありません。蒲郡市は海やミカンなどで知られていますが、アジサイでも有名な街です。形原温泉は「あじさいの里」と呼ばれています。夏休みなどにこの蒲郡市を訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに三河地方で生まれ育った私は、「愛知教育大学付属岡崎中学校」の同級生が蒲郡に住んでいます。

あじさい2

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

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