院長ブログ

2023.12.13更新

12月となり、年末に向けてあわただしい時期となりました。こんな時期ですが、私どもクリニックでは看護師(非常勤)、医療事務(非常勤)を募集しています。勤務時間は 午前 9:30より12:30、午後14:30より17:30。夜間 18:00より20:00となります。勤務は週に1-3コマ程度でも可能です。時間給は、看護師 1500円以上(経験により増額)、医療事務 1100円以上(経験により増額)となります。夜間はこれに200円/時間が増額されます。

 看護師さんは、小児科の経験は必ずしも必要ではありません。医療事務さんは経験のある方を歓迎しますが、そうでない方も受け入れています。少しでも興味ある方は、一度ご相談下さい。また看護助手(時給1100円より)と、夜間外来に看護学校・大学の学生さんのアルバイト(時給は相談)も併せて募集しています。
                                          令和5年12月

投稿者: なごやかこどもクリニック

2023.11.24更新

当クリニックでは「発熱外来」を開いてますが、これからも継続いたします。これまではコロナ感染の診断はできなかったのですが、現在はコロナの迅速診断もできるようになりました。これはこの秋に「感染症法」で「5類」と定められ、インフルエンザなどと同等の扱いになったためです。ただこのところコロナ感染も減少傾向にあり、第9波を脱したと愛知県の大村知事も述べています。コロナに変わって、インフルエンザや、プール熱、溶連菌感染などが増えています。これらの感染症ほ小児科が得意とする分野ですので、ご相談を受けています。
 発熱外来は午前11時から12時まで開いています。お子さんが37.5度以上の熱がある場合は、まずお電話で予約をいただければと思います。その時間外に直接受診された場合、その時間帯までお待ちいただくことがあります。
 予防接種ですが、インフルエンザは第2および第4金曜日の午後に行っています(予約制)。コロナのワクチンは現時点で行っていません。

追伸:  現在、コロナとインフルエンザの同時検出キットを使用していますが、やや供給不足となっていますのでご了承下さい。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2022.12.16更新

 

 ホルモンなどに異常のない低身長のお子さんは「体質性(特発性)低身長」と呼ばれ、私どもの外来に多く通ってもらっています。この対策として

1)良質な蛋白質を充分摂取すること

2)十分な睡眠をとること(午後10時までには就寝する)

3)適度な運動をする(水泳など)についてお話しています。

このうち特に重要なのは蛋白質をとることです。蛋白質(肉、魚、卵など)は胃や腸などで分解吸収されアミノ酸となります。このアミノ酸を基として再び骨や筋肉などの蛋白質を合成するのが「成長ホルモン」です。体質性低身長のお子さんは成長ホルモンは分泌されているのに背が伸びない原因の一部は、この蛋白質が不足していることだと思われます。蛋白質は朝昼夕とそれぞれ摂る必要があります。最近目立つのは朝食をあまりとらないお子さんが多いことです。個別に聞いてみると「朝はパンと牛乳だけ」というお子さんもあります。これではタンパク質の摂取はわずかな量しかありません。こういうお子さんに(親御さんにも)朝に卵1個(卵アレルギーのない方)とソーセージなどをとるように勧めています。これでタンパク質が10グラム弱摂れることになります。和食でしたら、みそ汁に卵、豆腐、アサリなどを入れるようお勧めします。貝類には成長などに必要な亜鉛が含まれています。


 「体質性低身長」のお子さんには、食欲が少なく食べたとしても腹痛や下痢など消化不良の見られることがあります。こういうお子さんに対して、1)食事 2)睡眠 3)運動 に次ぐ対策として4)漢方治療を開始したいと思います。昔から「いわゆる虚弱児」といわれるお子さんに「小建中湯」という漢方薬が処方されてきました。これは胃や腸の働きを改善させ、気力を補う作用があると考えられています。体質性低身長のお子さんはこの「いわゆる虚弱児」と共通な病態が存在するように思われます。この漢方薬を希望される方はお知らせください。対象は小学生以上のお子さんで、保険適応の治療となります。

投稿者: なごやかこどもクリニック

2022.07.27更新


―子供のために働きませんかー

 私どものクリニックでは今看護師さん(非常勤)を募集しています。一般小児科や予防接種のほかに低身長などを扱う「小児内分泌疾患」の診療を専門としています。最近では思春期早発症などの患者さんも増えています。お子さんの成長をトータルに診させていただく小児科を目指しています。今年でクリニックを開設して16年目となりました。私自身は小児内分泌疾患の研究、診療を名古屋大学医学部小児科で開始して約35年を経過しました。

 小児科の経験のない方でも歓迎しています。お子さんをお持ちの方は、特に歓迎します(お母さんの立場から患者さんと接することができると思いますので)。勤務はご都合に合わせて組むことができます。週に1単位(約3時間半)の勤務も可能です。夜間とか土曜日の午前に勤務できる方があればありがたいです。詳細についてはクリニックのホームページや、とらばーゆ看護 Air Workをご覧ください。現在のスタッフ(看護師、医療事務、管理栄養士)もお子さんが好きな人たちが、和気あいあいと活動してくれています。私たちの「なごやかワールド」に参加しませんか。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2022.07.25更新

 
 思春期の男女の顔面などに見られる「ニキビ」は正式には「尋常性ざ瘡」と言います。思春期には性ホルモンの分泌が増え、皮脂の量が増えます。この皮脂や角質などが毛穴に詰まると、ニキビ(白ニキビ、黒ニキビ)となります。ここにアクネ菌などが増殖すると、炎症のため赤ニキビとなります。ニキビの治療法として、これまでは朝晩の洗顔に、アクネ菌などを抑える抗生剤の軟膏、保湿剤などが主なものでした。

 最近新しいニキビ治療薬が登場しました。 ベピオゲル 2.5%(過酸化ベンゾイル)という塗り薬です。このゲルはピーリング作用により毛穴のつまりを改善し、ニキビの進行を抑えます。原則として、就寝前の洗顔のあと、顔面のニキビの部分にこのゲルを塗布します。顔面以外(胸や背中など)のニキビにも同様に塗布します。このゲルは最初皮膚への刺激がありますので、少量から初めて徐々に量を増やしていきます。赤ニキビの部分に塗布しますが、それよりも早い段階の白ニキビ、黒ニキビから始めればより効果的です。1か月ほどで効果が表れますが、3か月くらい継続することをおすすめします。

ニキビについての詳細はこちらでご覧いただけますdown arrow

https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/step1.html

 

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2022.03.28更新

 

花粉症とコロナ(オミクロン株)感染症➁

花粉症にはマスクや家に帰ったら服などについた埃を落とすといった予防も重要ですが、近年は薬物治療も進歩してきました。抗ヒスタミン薬(ヒスタミン受容体拮抗薬)も種々開発されました。私どものクリニックではアレグラ(朝夕内服)、アレロック(朝夕内服),クラリチン(1日1回内服)などを処方しています。また点鼻薬(フルナーゼ点鼻液:1日2回)や点眼薬(アレジオンLX点眼薬:1日2回)なども効果的です。今年は「目の痒み」が強い患者さんが多いようです。また漢方薬や乳酸菌などで腸内環境を改善(免疫力を高める)することが効果的とも言われています(当クリニックでは行っていませんが)。花粉症は命にかかわるような病気ではありませんが、日常生活や学校活動の質を落としますので、できるだけその症状を軽くしたいものですね。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2022.03.28更新

 

花粉症とコロナ(オミクロン株)感染症①

 このところ(今年2月から3月にかけて)お子さんでも花粉症の患者さんが増えています。花粉症は正式には「季節性アレルギー鼻炎」と言いますが、スギやヒノキの花粉などの刺激が原因で1)鼻水、鼻づまり、2)くしゃみ、3)目のかゆみ などが見られます。もう少し詳しくいうと花粉がアレルゲンとなってマスト細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が産生され、上記のように鼻粘膜や結膜刺激症状が現れます。 この東海地方では2月下旬からスギの、4月上旬からヒノキの花粉の飛散が増えると言われています。花粉症は春に多いのですが、秋にもブタクサやヨモギなどが原因で見られます。この花粉症の症状が朝(午前6-7時くらい)に現れることも多く、モーニングアタックなどと呼ばれています。朝目覚めて室内で活動を始めると、床や布団の上にあった花粉や埃などが舞うことが原因かと考えられています。この時期の花粉症(特にハンノキ)では、バラ科の果物(モモ、リンゴなど)にアレルギー反応を示すことがあります(花粉・食物アレルギー症候群)。また通年性の鼻炎ではダニアレルギーが原因のこともあるようです。
 コロナ(オミクロン株)感染と症状が似ている部分があるので注意が必要です。鼻水やくしゃみなどは両者に共通ですが、コロナ感染では発熱やのどの痛み(咽頭痛)が、花粉症では目のかゆみが特徴的です。このような臨床症状の他、花粉症は血液検査でより確実
に診断できます。血液中のスギやヒノキに対する特異的IgEを測定(RAST)することです。花粉症の方は喘息に関係する抗原(ハウスダスト、ダニなど)が陽性になることもしばしば見られます。これよりも詳しい検査もありますが、私どものような診療所では、
この臨床症状と特異的IgEでほぼ診断可能と考えています。花粉症を疑われるお子さんがありましたら、この春休みにでも受診していただければと思います。対象は原則として6歳以上のお子さんとしています。6歳未満のお子さんでは花粉症の頻度は少なく、あったとしても症状は軽いことが多いためです。またアレルゲンの検査のために採血が必要ですが、小さいお子さんの場合嫌がられることが多いようです。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2021.08.30更新

 

―お子さんをコロナ感染から守るためにー

現在コロナ変異株が猛烈な勢いで増えています。8月26日現在コロナ新規感染者が愛知県で1日1500名を超えています。ある研究者によると、この数はこれからも増え9月上旬(9月11日ころ)には2000名(あるいはそれ以上)に達すると予測されています。愛知県はこれに対して現在の大規模接種(ファイザー)とは別に、アストラゼネカ(英国)製のワクチン接種を近く開始します。会場は県内2か所で、名古屋医療センター(旧国立名古屋病院)は9月3日から毎週金曜日午後、藤田医大岡崎医療センターは8月31日から毎週火曜日午後に接種が行われます。それぞれの会場で1日20人程度が接種を受けれる予定です。予約は052-954-7415(愛知県ワクチン接種体制整備室)で、今月20日より受付が始まっています。
 40歳以上の接種希望者(重症化リスクが懸念される)が対象となりますが、ファイザーやモデルナ製ワクチンにアレルギーがある人、あるいはアストラゼネカ製を1回接種している18歳以上の人も対象となります。
 アストラゼネカ製ワクチンはファイザー製などより有効率は少し下がりますが、問題はありません。また副反応として「血栓症」が報告されていますが、その頻度は10万人に一人以下です(英国での調査)のでほとんど無視できる程度です。万一この血栓症が発症した場合でも、対処法(治療)はあります。この副反応は若年層にやや多いので、接種対象は40歳以上とされています。いずれにしても、9月中旬迄に1回はこのワクチンを接しておくことをおすすめします。
 名古屋市では16歳以上の方のコロナワクチン接種が9月上旬から始まりますが、それ以下のお子さんのワクチンについては目途が立っていません。今後幼稚園や小学校などでの感染増加が危惧されています。子供たちをコロナ感染から守るため、周りの大人(両親や学校関係者など)がワクチン接種を積極的に受けることが重要と考えています。
 

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2021.07.12更新

 

 本年(令和3年)5月に私どもクリニックがこの「平安通」の地に開院して15年目となりました。これ以前に勤務した国立名古屋病院小児科(平成3-8年、:現名古屋医療センター)と総合上飯田第一病院小児科(平成8―18年)を合わせた15年間と並ぶ期間になりました。ここまでこれたのは、スタッフの皆さんの努力や患者さんの温かいお心のおかげと感謝しています。令和2年初旬から続くコロナ感染のパンデミックは皆様のご家庭にも、私どもクリニックにも大きな影響をもたらしました。一般診療では発熱外来(午前11-12時)を設け診療を続けています。今までのところ幸いにコロナ感染のお子さんはありません(今後インド変異株が広がった場合を懸念していますが)。私どもクリニックではコロナ感染症の患者さんに対応することはできませんが、地域(名古屋市北区)でのコロナワクチンの予防接種にはできる限り協力させていただいています。私とクリニックの看護師2名が日曜日午後に接種会場(飯田小学校、北区役所講堂など)に出向き、半日で約100名の方に接種しています。

 私どものクリニックでは「小児内分泌疾患」の診療を専門としています。お子さんの甲状腺疾患、糖尿病、尿崩症(夜尿症)などを扱いますが低身長(背が伸びない)の診療が中心となります。この分野の専門医は全国的にも少ないこともあり、東海3県からの患者さんを診させてもらっています。最近は低身長なのに思春期に達してしまう(低身長思春期発来)のお子さんの性ホルモンを抑える治療(性腺抑制療法)を試行錯誤しながら行っています。そのため、今回クリニック名を「なごやかこども成長クリニック」と改称いたしました。ただ一般小児科や予防接種なども、これまで同様に力を入れていきたいと思います。小児医療を取り巻く環境はますます厳しくなりつつありますが、お子さんの命や成長・発達を守る医療は貫きたいと、この機にスタッフともども決意いたしました。

 

集合写真

投稿者: なごやかこどもクリニック

2021.05.07更新

 

5.経過観察について
体質性低身長症は病気ではないので、これまでお話したように、食事(蛋白質)、睡眠、運動などに注意していただければ良いと思います。ただ定期的な受診を希望される方には年に1から2回程度診させていただきます。小学生までのお子さんは年1回くらい、小学生以上のお子さんは年に2回程度診させていただきます。その都度血液検査(ホルモンなど)とX線撮影で骨年齢の測定をして、正常な発育をしているかどうかを判定します。また本人に直接「背を伸ばす生活をしているかどうか」を確認します。ただ重要なのは、背を伸ばすために本人や家族が努力することです。内分泌(成長)外来に通うだけで背が伸びるわけではありません。この点を誤解されて「内分泌外来に通ったのに何もしてくれなかった」と私共のクリニックのホームページの「口コミ」に投稿されて方がありますが、残念なことでした。
定期的に通院されない方でも、9歳(女児)あるいは10歳(男児)になったら一度診せていただけるといいかと思います。低身長のお子さんは一般的に思春期の発来は遅れます。その中で低身長で思春期があまり遅れないお子さんがあります。その場合最終(成人)身長が低くなる可能性があります。そういうお子さんに対して女性ホルモンや男性ホルモンを低下させる治療があります。定期的に通院されていないお子さんで、生理(初潮)があったということで来院されることがあります。そのころには手根骨が10歳あるいは11歳以上になっていることが多く、性腺抑制療法の適応とならないことがあります。それより前の段階で診せていただく必要があるかと思います。

 定期的通院でもう一つ重要な点は、背を伸ばすホルモンである血中のIGF-1(ソマトメジン)を測定することです。このホルモンは年齢とともに増加しますが、これが増加しないあるいは低下する場合があります。そのような場合「成長ホルモン分泌不全」と診断されることがあり、成長ホルモン治療につながることがあります。体質性低身長のお子さんでは、IGF-1(ソマトメジン)の上昇や、思春期の発来を観察することが大切です。

投稿者: なごやかこどもクリニック

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