梅雨の時期となってきました。「梅雨の花」とも呼ばれる紫陽花(あじさい)がみずみずしいですね。この花は万葉集にも見られるように、日本では古くから愛されていますね。全部で2000種類以上あり、日本を含む東アジアに多いようです。「ガクアジサイ」が原型で、それが変化したものが「ホンアジサイ(てまり咲)」と言われています。日本の弱酸性の土壌で育ったアジサイは青紫色になります。アントシアニンという色素が種々の環境条件により変化したためらしいですね。これに対してヨーロッパなどのアルカリ性の土壌で栽培されると黄色や赤い花となります。
青紫のアジサイの言葉は「冷淡」とか「無情」ということで、その色が与える印象から来るようです。それでも日本では長く愛でられる花であることは間違いありません。蒲郡市は海やミカンなどで知られていますが、アジサイでも有名な街です。形原温泉は「あじさいの里」と呼ばれています。夏休みなどにこの蒲郡市を訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに三河地方で生まれ育った私は、「愛知教育大学付属岡崎中学校」の同級生が蒲郡に住んでいます。