院長ブログ

2024.07.16更新

 梅雨の時期となってきました。「梅雨の花」とも呼ばれる紫陽花(あじさい)がみずみずしいですね。この花は万葉集にも見られるように、日本では古くから愛されていますね。全部で2000種類以上あり、日本を含む東アジアに多いようです。「ガクアジサイ」が原型で、それが変化したものが「ホンアジサイ(てまり咲)」と言われています。日本の弱酸性の土壌で育ったアジサイは青紫色になります。アントシアニンという色素が種々の環境条件により変化したためらしいですね。これに対してヨーロッパなどのアルカリ性の土壌で栽培されると黄色や赤い花となります。

あじさい1

 青紫のアジサイの言葉は「冷淡」とか「無情」ということで、その色が与える印象から来るようです。それでも日本では長く愛でられる花であることは間違いありません。蒲郡市は海やミカンなどで知られていますが、アジサイでも有名な街です。形原温泉は「あじさいの里」と呼ばれています。夏休みなどにこの蒲郡市を訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに三河地方で生まれ育った私は、「愛知教育大学付属岡崎中学校」の同級生が蒲郡に住んでいます。

あじさい2

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.07.16更新

 梅雨の時期となってきました。「梅雨の花」とも呼ばれる紫陽花(あじさい)がみずみずしいですね。この花は万葉集にも見られるように、日本では古くから愛されていますね。全部で2000種類以上あり、日本を含む東アジアに多いようです。「ガクアジサイ」が原型で、それが変化したものが「ホンアジサイ(てまり咲)」と言われています。日本の弱酸性の土壌で育ったアジサイは青紫色になります。アントシアニンという色素が種々の環境条件により変化したためらしいですね。これに対してヨーロッパなどのアルカリ性の土壌で栽培されると黄色や赤い花となります。

あじさい1

 青紫のアジサイの言葉は「冷淡」とか「無情」ということで、その色が与える印象から来るようです。それでも日本では長く愛でられる花であることは間違いありません。蒲郡市は海やミカンなどで知られていますが、アジサイでも有名な街です。形原温泉は「あじさいの里」と呼ばれています。夏休みなどにこの蒲郡市を訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに三河地方で生まれ育った私は、「愛知教育大学付属岡崎中学校」の同級生が蒲郡に住んでいます。

あじさい2

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.07.12更新

 このところ「手足口病」が増えています。この病気(感染症)は、5歳以下のお子さんの手のひらや、足の裏、口腔内に水泡性発疹(水ぶくれ)などがみられます。膝や臀部(おしり)などにもみられることがあります。2-3割くらいのお子さんで発熱がありますが(38-39℃程度)、短期間(2-3日くらい)のことがほとんどです。その後に上記の「水ぶくれ」などが出現します。原因はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどです。これらに対するワクチンや治療薬はないので、対症療法が基本となります。感染は飛沫(咳など)や接触(便など)などです。症状がなくなっても一定期間ウイルスが便には排出されるので注意が必要です。

 手足口病は主に子供に感染しますが、大人にも感染することがあります。病状は基本的には軽症ですが、時に髄膜炎、脳炎、心筋炎などの合併症を起こすこともあります。高熱が続いたり、意識障害がみられる場合は小児科や救急病院などを受診してください。コロナ禍でこの3年くらいマスクなどで感染防衛したため、お子さんの免疫力が落ちているのが、最近の手足口病の急増の一要因ではないかと考えられています。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.07.01更新

 私どものクリニツクでは低身長(背ののびない)のお子さんの診療を行っています。通常男児では11歳、女児では10歳で二次性徴(男らしさ、女らしさ)が現れます。この年代の低身長のお子さんでは、二次性徴がいつ出現するかということが重要になります。二次性徴が早期に現れると身長の伸びはよくなりますが、骨成熟が進み最終的には低身長となる可能性があります。二次性徴が遅れると身長の伸びは少ないのですが、後まで背が伸び、最終的には正常身長になる可能性があります。

 具体的には、男児では男性器や睾丸の大きさ、女児では乳房の発達を評価します。イギリスの小児科医のTannerが1962年考案したTanner stage(タナー段階)が国際的に用いられています。男女ともに1から5段階(期)に分類され、2-4段階(期)が思春期と判定されます。1段階(期)は思春期前、5段階(期)は成熟男女と判断されます。これらの情報はお子さんの最終(成人)身長を推定するのにも、今後の治療が必要かどうか決定するのにも重要です。

 医療機器(CT、エコーなど)の発達した現代ですが、患者さんをよく見たり(視診)、直接触ったり(触診)する事は診断手技として重要なことは変わりありません。もしそういうことを嫌がるお子さんありましたら、あらかじめお知らせください。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック