院長ブログ

2020.04.27更新

 私どものクリニックでは昨年4月より「オンライン診療」の環境を整えてきましたが、この度一部の患者さんだけが対象となりますが、これを拡大したいと思います。ただ小児科でこのシステムを運用するのには難しい点があります。オンライン診療が保険適応となるのは主に成人で糖尿病や高血圧といった慢性疾患で病状が安定している方に限られます(将来に適応拡大される可能性はありますが)。
 小児科ではオンライン診療はほぼ「自費診療」になります。当クリニッでは、主に私の専門とする「小児内分泌疾患」の患者さんについてオンライン診療を行っています。具体的には 1.低身長、思春期(早発)、夜尿症の相談(初診、再診)。2.内分泌疾患で通われている患者さんの検査結果(ホルモンなど)の説明。3.その他。また当面は第2.第4水曜日の昼休みの時間帯に行います。これらはすべて有料になることをご了承ください。
 小児科一般診療は一部「電話再診」も行っています(初診はありません)。こちらは保険診療となります。ただ今回のコロナ感染症に伴う応急的なものとご承知下さい。このような事態となってしまいましたが、皆様と我々医療機関が協力して、この困難を乗り越えましょう。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2020.04.27更新

 私たちの体の筋肉や骨などの多くはタンパク質から成り立ちっています。例えば肉や魚などを食べると、消化酵素などによりアミノ酸という小さな分子に分解され、消化管(小腸)で吸収されて、血液中に運ばれます。このアミノ酸を再び集めてタンパク質(筋肉や骨)を作ることを「蛋白同化作用」といいます。この働きをするのが「蛋白同化ホルモン」です。「同化(どうか)」というのは簡単に言うと「作る」ということになります。この反対を「異化(いか)」といいます。つまり私たちの体では蛋白からアミノ酸、アミノ酸から蛋白ということが繰りかえされています。ですので筋肉や骨を作って背を伸ばすためには、食事でタンパク質をとることが極めて重要です。

 当クリニックでは低身長で思春期に達したお子さん(男児)に蛋白同化ホルモンの一つである「プリモボラン(メテノロン酢酸エステル)」を処方しています。思春期男児の男性ホルモン(テストステロン)の合成・分泌を低下させ、骨の成熟を抑えて「背の伸びる期間」を長くします。また骨を作らせる作用もあるので、この両方の作用によって最終(成人)身長を改善させることが期待できます。
 このプリモボランが保険で使えるのは「骨粗鬆症」や血液疾患の一つの「再生不良性貧血」などです。「背を伸ばす」ための治療には保険が使えず、自費診療となります。大量に内服すると肝機能障害などが起きる可能性がありますが、1日2-3あるいは4錠程度ではあまり心配はいりません(定期的な血液検査は必要ですが)。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2020.04.27更新

 私たちの体の筋肉や骨などの多くはタンパク質から成り立ちっています。例えば肉や魚などを食べると、消化酵素などによりアミノ酸という小さな分子に分解され、消化管(小腸)で吸収されて、血液中に運ばれます。このアミノ酸を再び集めてタンパク質(筋肉や骨)を作ることを「蛋白同化作用」といいます。この働きをするのが「蛋白同化ホルモン」です。「同化(どうか)」というのは簡単に言うと「作る」ということになります。この反対を「異化(いか)」といいます。つまり私たちの体では蛋白からアミノ酸、アミノ酸から蛋白ということが繰りかえされています。ですので筋肉や骨を作って背を伸ばすためには、食事でタンパク質をとることが極めて重要です。

 当クリニックでは低身長で思春期に達したお子さん(男児)に蛋白同化ホルモンの一つである「プリモボラン(メテノロン酢酸エステル)」を処方しています。思春期男児の男性ホルモン(テストステロン)の合成・分泌を低下させ、骨の成熟を抑えて「背の伸びる期間」を長くします。また骨を作らせる作用もあるので、この両方の作用によって最終(成人)身長を改善させることが期待できます。
 このプリモボランが保険で使えるのは「骨粗鬆症」や血液疾患の一つの「再生不良性貧血」などです。「背を伸ばす」ための治療には保険が使えず、自費診療となります。大量に内服すると肝機能障害などが起きる可能性がありますが、1日2-3あるいは4錠程度ではあまり心配はいりません(定期的な血液検査は必要ですが)。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック