院長ブログ

2025.07.14更新

 7月20日(日)に参議院選挙の投開票が行われます。今回の争点は、「物価高とそれに伴う給与の増加が見込めない」ということだと思います。これに対して与党(自公)は現金給付を、野党は消費税減税を訴えています。このどちらを国民が選ぶかが大変重要で、この結果次第で今後の日本の針路が良くても悪くても決まるのではないかと思います。今回は参議院選ですが、重要な意味を持っていると思います。私はこのコラムでは政治的な発言をしないというのが基本的なスタンスですが、今回だけは例外的に発言させてもらいたいと思います。
  与党の現金給付は大人に1人2万円、子供に1人4万円ということで、お子さんの多い家庭には悪くないのですが、この給付は1回のみです。また配るのにお金も時間もかかります。現在の日本の経済状況では、世界的にみると「減税」をするのがが常識で、多くの経済学者が指摘しています。野党の主張している「消費税減税」が今の日本には最も必要なことと思います。とりあえず「食品だけでも消費税5%」でもいいかと思います。
 その他の問題もあります。昨今の「米価格高騰」にはいろんな要因があるかと思いますが、長年続けてきた「減反政策」が根本にあると思います。これを改めて「米の増産」に方向転換する必要があります。また日本の土地(北海道、京都など)が外国人の勢力によって買収されています。これは、将来的には日本の安全保障にもかかわりかねない可能性があります。これを防ぐ工夫(法律など)も必要ですね。今回の選挙は与党対野党という構図ですが、消費減税を求める国民と、減税を何としても阻止したい財務省(できれば更に上げたい)の攻防とも言えますね。皆さん、これからの日本に何が必要かということをよく考えて、子孫のためにも正しい選択をしていただきたいと思います。
 ※愛知県参議院では4人の定数に対して14人が立候補しています(現職3名)。自民、公明が現議席を守れるか、立憲民主党がどうなるか。新たな政党(参政党など)が票を伸ばすのかなどが焦点になりそうです。

 ※このブログは特定の政治家や政党を推薦するものではありません。みなさんのご判断で投票をお願い致します。                        

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投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.07.12更新

 このFHへの予防としては食事が重要です。まずコレステロールを多く含む食材を減らすことです。代表的なものは卵、いか、鰻などです。ただ卵は成長期のお子さんには必要ですので、1日2個までは大丈夫でしょう。イカの握りや鰻のひつまぶしなどは私も好きなのですが、月に1回程度にするのがいいですね。次に不飽和脂肪酸※を摂るとLDLを下げることが知られています。動物性でなくて植物性油ですね。サラダ油、オリーブ油、ゴマ油、アマニ油などです。オリーブ油は健康にもいいのでおすすめします。特にエキストラバージンオリーブ油は日本では手に入りにくいのですが、私どもクリニックではポルトガル産のものを扱っています。1本(500ml)を3200円(税込)で販売しています。ご希望の方はお問合せ下さい。その他に適度な運動もお勧めです。1時間程度の散歩(早歩き)を週2回程度できるといいですね。
薬物療法として現在各種スタチン系のものがありますが、FHにはビタバスタチン(リバロ)が有効です。小児では10歳から内服できます(保険診療)。これらの予防や治療で心臓病や、脳梗塞などを防げるといいですね。

 ※不飽和脂肪酸とは簡単に言うと、常温でも固まらない(油状)ものです。魚に含まれるオメガ3脂肪酸(DHA,EPA)もこれに属します。エゴマ油もオメガ3脂肪酸になります。オリーブオイル油もオメガ酸になります。

 

       オリーブオイル

オリーブ油はお子さんの成長に必要です。油(脂質)は脳と体に重要です。この油はホルモンの材料になり、炎症を抑制する働きもあります。

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.07.09更新

 血中コレステロール値は食事や運動などの生活習慣が原因で高くなることが多いのですが、遺伝が原因で特にLDL(悪玉)コレステロールが高いのが特徴的なのがFHとよばれます。コレステロールは細胞膜にある受容体(レセプター)を介して、細胞内に取り込まれます。このレセプターそのものに異常があるとコレステロールがうまく取り込まれず、血中コレステロール(特にLDL)が高くなります。遺伝形式は主に常染色体優性(顕性)遺伝で、この異常が親から子供そして孫へと伝えられます。
 コレステロール(LDL)は血管内皮に蓄積し動脈硬化を引き起こします。とくにFHの方は若いころから動脈硬化が進むことが分かってています。進行すると、男性では20-40歳代、女性では30-50歳代を中心に狭心症、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を起こす確率が高くなります。
このFHは200-500人に一人の割合で発生し、全国で約30万人以上の患者さんがいるものと推定されています。ただ私の実感としてもう少し多いのではないかと思います。診断基準として、1 LDL コレステロール値が高い(180mg/dl 以上)。2 両親や親族にLDLコレステロール値が高い人、あるいは心臓病の人がいる。などがあります。お子さんのLDL値が高いと診断された場合、ご両親のどちらかがやはりLDL値が高い可能性がります。これを放置すると、心臓や脳の病気を引き起こす確率が高くなるので、できるだけ早期に食事などによる予防や、薬物治療が必要となります。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.07.04更新

 梅雨の時期となりました。梅雨と言えば紫陽花(アジサイ)ですね。これについては、昨年のこの時期にご紹介しました(Vol.49/2024)。百合は5月から8月くらいに開花する、やはりこの時期の花ともいえるのですね。百合というと英語ではリリーというくらいなので欧米原産の花かと思っていたのですが、アジアが主な原産みたいですね。日本では「古事記」にこの花の記載があります。江戸時代後期より栽培されるようになり、ドイツ人医師シーボルトがヨーロツパに持ちこんで栽培されるようになりました。キリスト教の復活祭に「イースターリリー」として飾られるようになりました。これらの百合が日本に逆輸入されて、現在約15の品種があり夏に漏斗状の美しい花を咲かせます。茎が高く、風に揺れる様子から「揺り」というのが語源であるという説があります。
一方で、この花は西洋でも古くから知られ、聖母子像(1477年頃)の背景に描かれています※。西洋でも東洋でもその美しい姿から、純潔や威厳などの高貴さを象徴する花として愛されています。日本でも女の子の名前として「百合子(ゆりこ)」がつけられていますね。女優さんでいうと、「光る君へ」の吉高由里子と「若大将シリーズ」の星由里子(享年74歳)さんくらいですかね。星由里子を知っているのは私と同じかそれ以上の世代になりますかね。
                       

                       2025年6月  院長 上條隆司


※ ヨーロッパの教会母子像などのリリーは「マドンナリリー」と呼ばれているようです。

 

画像:三種類のユリ

ゆりゆりゆり

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.05.16更新

 4月26日土曜日が鬼形先生の私どものクリニックでの最初の診療でした。前日の金曜日の夜、ささやかな歓迎会を開きました。名古屋錦にある「ショウズ宮長」というワインの美味しい店です!私が若いころから30年以上通っています。

スタッフ写真

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.05.14更新

 数年前から多賀谷亜実先生に週1回(毎週火曜午後)の内分泌外来を担当してもらっています。主に低身長、思春期早発症などの診察を行っています。女性医師を希望される女児の患者さんは、多賀谷先生にかかっていただくといいかと思います。また、ターナー症候群のホルモン補充療法などは、名古屋第一日赤(中村日赤)の安藤智子 産婦人科部長(副院長)にお願いしています(隔週の水曜夕方)。安藤先生はターナー症候群を含む、不妊症治療の日本の第一人者です。 これからは、上條、鬼形、多賀谷の小児内分泌チームと産婦人科の安藤先生とで、小児から思春期(一部は成人)までの内分泌疾患の幅広い診療を目指したいと思います。

写真①多賀谷先生

スタッフ写真

写真②安藤先生

スタッフ写真

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.04.30更新

 2025年4月より私と同様に内分泌代謝科(小児科)専門医の鬼形和道先生が、クリニックの診療に加わっていただくことになりました。島根大学医学部を3月末で定年退官され、4月より特任教授(副学長)として同大学小児科に勤務されます。月に1回(原則として第4土曜日)私共の内分泌外来を担当していただきます。鬼形先生は米国のシカゴ大学で世界的な権威の教授のもとで甲状腺ホルモンの研究をされ、日本の小児内分泌ではこの分野での第一人者です。松江から愛知県営(小牧)空港まで約1時間をかけて、名古屋まで来ていただきます。
 鬼形先生とは国内外の学会などでお会いし、30年近い付き合いがあります。学会では研究面だけでなく、そのあとの食事やお酒などでも親しくさせてもらっています。医師として優秀なだけでなく、人間的にも暖かく親しみやすい先生です。これからの私どものクリニックのひとつの柱となっていただけることと期待しています。私もまだまだ頑張って診療を続けますが(少なくてもあと10年くらいは)。                                                                                                                                                                                                       

 onigata

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.02.04更新

 花粉症の原因となるスギ、ヒノキの花粉は、前年の7,8月に作られます。昨年のこの時期は日照時間が長く、降水量が少なかったため、この春の花粉生産量は多いと予想されています。2月のバレンタインの頃より予防内服を始めるといいと言われていますが、今年は少し早めがいいですね。現在副作用の少ない抗アレルギー剤や、点眼液なども開発されています。この対策は5月の大型連休あたりまで続けるといいですね。6月以降は翌年の対策(舌下免疫療法など)を。当クリニックではこの治療は行っていませんので、アレルギー専門クリニックなどにご相談下さい(東海花粉症研究会)。

 

投稿者: なごやかこどもクリニック

2025.01.06更新

 現在当クリニックでは医療事務さんを募集中です。半日を1コマとして週3コマ程度(パート)、あるいは6-7コマ程度(準常勤)の方を募集します。医療事務の経験のない方も歓迎します。時間給は経験などによって異なりますので、お問合せ下さい。年齢制限は特にありませんが、60才未満の方を対象としています。

スタッフ全員(看護師、医療事務、医師)が楽しく、仕事をしています。

スタッフ写真

投稿者: なごやかこどもクリニック

2024.10.16更新

12月2日より現行保険証は発行されなくなり、「マイナ保険証」に切り替わります。ただ現時点でもマイナカードを持たない方もあります。またマイナ保険証には情報量も多く、本人確認ができないことも少なからずあることが報告されています。その場合、その日の医療費は一旦自費で支払っていただくことになります。そんな場合「健康保険証」があれば、本人確認は簡単にできます。
 あまり知られていませんが、12月2日の時点で有効な健康保険証は最大1年間有効です。でも「この有効期限が切れたらその先は?」という疑問があるかと思います。保険料を支払っている国民に対しては申請をすれば「資格確認証」が発行されます。「マイナ保険証」があっても停電や、システム障害などがあれば機能しません。ですので
12月2日以降は「マイナ保険証」と「健康保険証」あるいは「資格確認証」をお持ちになることを強くお勧めいたします。

 ※マイナカードを紛失されると、犯罪などに利用されることがあります。当クリニックではその際の責任はお取りしかねますのでご了承ください。

2024年10月
なごやかこども成長クリニック 院長

投稿者: なごやかこどもクリニック

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