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2013.07.16更新

 名古屋城本丸御殿は尾張藩主の住まいとして,慶長20年(1615)徳川家康により建てられた書院造りの建物です。戦前に国宝に指定されましたが、昭和20年(1945)5月の空襲で天守とともに消失してしまいました。平成21年(2009)に本丸御殿の復元工事が開始され、今回「玄関、表書院」が公開されることとなりました。今日7月15日が公開最終日でしたので、名古屋城まで行ってきました。大相撲名古屋場所の最中で、浴衣姿の力士とすれ違い、「名古屋の夏」を感じます(稀勢の里の綱取りは絶望的となりましたが)。最終的な復元終了は、平成30年の予定とのことです。



名古屋城 本丸御殿 「玄関・表書院」 公開(第一期公開)

 平成30年 全体完成、公開予定

camera

復元された障壁画

 昭和20年5月の空襲の直前に、数多くの障壁画や天井画は名古屋城内の蔵(乃木倉庫など)に移され難を免れたようです。これらの貴重な絵画(重要文化財)もかなり傷んでいるため、平成4年より復元模写が行われ、今回その一部が公開されました。この狩野派による美しく力強い「虎の図」もその一つデス(フラッシュ禁止のため、薄暗くなっていますが)。そのほか「孔雀」や「狐」などの障壁画も公開されています。木曾から運ばれた檜で作られた建物の香りも心地よく、平成30年の復元工事の完成が待ち遠しいところです。







 狩野派による(虎の図)の復元画

投稿者: なごやかこどもクリニック