なごやかこどもクリニックの過去のブログ

2011.07.15更新

7月15日(金)台北市内観光:中正祈念堂、故宮博物館

私たちも含め日本人観光客12名で台北市内の主な見所を、バスで見て回る。朝8:50にツアーのガイドの小柄な台湾人女性がホテルに迎えに来てくれた。まず「龍山寺」という古いお寺に行く。まだ早い時間帯なのに多くの地元の人たちがお供え物をしたり、熱心にお参りしている。若い人も多く来ていて、台湾では若者もかなり信心深いようである。「仏様」「観音様」のほかに中国風の「神様」にもお参りがされ、日本と同じいわゆる「神仏混交」である。このあと太平洋戦争後、中華民国国民党を率いて台湾を支配した蒋介石とその後継者の業績を記念する「中正記念堂」を訪れる。広大な敷地に大理石でできた本堂(メインホール)には、もともと軍人である蒋介石とともに歩んできた台湾の歴史を語る写真や絵画が数多く展示されている。また蒋介石の師匠にあたり「三民主義」を唱えた孫文の写真も多くみられた。台湾の人々が(一部の例外はあるとしても)蒋介石を慕い尊敬していることがうかがえる。蒋介石が吉田茂、佐藤栄作など日本の歴代首相と親しく写真におさまっている(この政権の誕生に日本が深く関わっていたことも知られている)。

このあと「台北の台所」とも呼ばれ、多くの食材のほかお茶、漢方薬などが所狭しと並べられている地区に行く。ここに日本人の好きな「からすみ」も売られていて、日本に比べれば値段も格安で日本酒好きな私はついつい買ってしまった。近くのアンバサダーホテルで飲茶を済ませたあと、「忠烈祠」を見学し「故宮博物館」に向かう。ここは世界4大博物館の一つともいわれ、中国歴代王朝の至宝が約65万点収蔵されているといわれる(展示は約3000点)。中国古代の石器や仏像、陶器、象牙、翡翠などのほか書画までとても今回のような限られた時間では見切れない。またいつかゆっくり訪れたいと思う。

夕方ホテルから歩いて数分のところにある台湾料理店に行く。「梅子餐慶(正式には慶ではないのだが)」という日本人が多く訪れるという魚介類の豊富な店に入る。従業員も日本語を話す人が多く、客の多くが日本人であった。この店の名物の「かにおこわ」を注文する。ボリュームある蟹で蟹味噌も豊富。その他「カキ入りオムレツ」など日本人の味覚に会う料理が多い。胃も心も満足してホテルに戻る。

中正祈念堂:「花蓮」で産出された大理石でできている


中央に蒋介石の像。左は人形ではなくて本物の兵士(1時間動かず立ったまま!)


中正祈念堂の庭とイベントホール。
右奥に見える黄色(褐色)の建物は台湾大学医学部附属病院


龍山寺:多くの参拝者と地元の小学生の遠足?



蟹おこわ:「おこわ」もニンニクがきいていて味わい深い

投稿者: なごやかこどもクリニック